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2010/05/10

北京で墓マイラー

先日北京に行ってきました。しりあがり寿さんの展覧会のお手伝で渡航したんですが、その詳細はコチラあたり→を見ていただくとして、その仕事の合間を縫って墓マイラーしてきました。
北京といったら「毛沢東廟」。正確にはお墓ではなく、遺体を観覧できる記念堂があるとのこと、いやぁ遺体だなんて…と思いつつ、こわごわ観てきましたよー。(※遺体写真はありません)

まず北京の中心地、天安門広場。これが天安門↓。広場でけ~!門も威圧的~!もうすべてのスケールが違います。天安門広場へ入るだけでもX線を通す荷物チェックがあるし。

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そして広場をはさんで天安門と向かい合うようにして建っているのが「毛主席紀念堂」↓。入場無料。遺体の安置のためにこんなでかい建物たてちゃったんだねー。中に入ると分かるのですが、細かい部屋があるわけではなく、でかい部屋2つを通り抜けるだけのための建物です。通路に屋根と壁をつけたといっても過言ではなーい。
最初に行った時は夕方で、見学時間が終わっててご覧の通りガラ~ン。むむ~悔しい。

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そして日曜の午前中にリベンジ!AM11:00すぎでこの行列↓木の向こうが紀念堂。分かります?列なが~っ!!一瞬クラッときます。なんで?みんなそんなに観たいの?そんなヤツはどこの誰?と思うも、私もいっしょでした~。はははー。列はほとんど中国人に見えたけど、実際どうなのかな…。

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セキュリティーチェックは相当厳しくて、手ぶらじゃないと入れません。まず、天安門広場東側の手荷物預かり所(有料)へ↓。道路を渡ってゆくので面倒だし時間もかかる~。
預かり所で「カメラは?」と訊かれ、わざわざ出して見せさせられました。携帯は持っててもOKで、カメラつき携帯もOK。けど撮影は厳禁です。パスポートと財布だけ持って、再度天安門広場へ。預け料は1人20元(約300円)だったように思う。

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そしてこの列の最後に並ぶわけです↓。ヒ~!この時点で11:15。見学時間は11:30までとなっているので、並んだ挙句門前払いなんてイヤだなぁ~と思ったけど、列は常に動いていて意外と早く進み、門の入り口には11:30ギリに到着。11:30までに並んでた人まで入れたみたい。

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この先は写真がないですが、手記で。
門では混雑を避けるためか、左右2手に分かれ、小屋で金属探知機のボディチェックを受けます。飛行機乗る前みたい。とにかく要所要所で威圧的な制服の警備員がジロリ。「止まるな!」的な大声&ゼスチャーでもって大量の群集がさばかれる様は、非常にシステマチック。流れるまま門から建物の入り口のほうへ。2手に分かれた列もまた1本になってまだまだ行列。ま、結局は、この行列がそのまま止まることを許されず、建物を通り抜けるだけなのです。その列の脇に遺体が横たわってる、という…。

建物に入る前に「花3元」の看板を発見。どうやら3元(約45円)の献花を販売してるらしい小屋があったのだけど、この時間帯はもう終わってました。

流れるままいよいよ入り口へ。「脱帽、話すな」的な看板もあり、物々しい雰囲気。警備員が睨んでいて話す人はいません。建物に入ると、いきなり大理石の毛沢東像が、真ん中にで~んと座ってる!ものすごく大きい。ただでさえ高くなってる1階の天井までそびえる勢いの毛沢東。その前は整然と並んだ色とりどりの献花でいっぱい。背景には、中国の風景画が壁一面の織物になって飾られている。その、人の美化のしかたに北朝鮮にも通じる何かを感じました。

今まで雑踏の天安門にいたのに、一足中へ踏み入れるとこの静けさ。見える範囲に(見えない範囲にも)人は大勢いるのに、色んな国の色んな人がたくさんいるのに、みんな息を殺している。もちろん警備員が恐いのもあるけど、目に見えない何かに威圧されて、ひんやりした空気が流れていたのは確かです。

群集に押されるように次の部屋へ入ると、真ん中のガラス張りスペースに横たわる人が!
これが毛沢東でした。
聞いたところによると棺は水晶とのこと、なんだか遺体が大きく見えます。胸から下を中国共産党旗で包まれ、顔の辺りはオレンジ色にライトアップされ、まるで蝋人形のよう。全く現実味がないんです。
誰しもが本物かどうか疑う気持ちがよぎり、もっと近くで確認したくなるのでしょう、毛沢東前ではみんな静かに押し合いへし合いでした。私は警備員に空いてた後ろへ行くように促されて、真偽は確認できませんでした。

止まることは許されず、あっという間にその部屋を出ると…そこはもう外。ちょうど裏側へ通り抜けた寸法です。
そこでやっと一息「ふーっ」と大きなため息をついて、私の毛沢東廟訪問は終わりました。並び始めてから約30分といったところでしょうか。
裏側は表の広場と同様、物売りがひしめく雑踏でごったがえし、ちょっと安心する人々のざわめきがありました。

しかし、遺体を埋葬しないで形を残す、というのはやはり不滅を意識した権威の象徴なのかな?レーニン廟も遺体を安置しているらしいし。いつか朽ちる時が来たらどうなるんだろう?その時は大々的に別の理由をつけて盛大な埋葬式をするのかな?そういう意味では、この時代に生きた者として歴史の一部を垣間見たことを実感。
でも個人的には、命は自然に朽ちるほうが美しいと思っています。

最後に、北京郊外の小さな食堂で食べた料理をご紹介↓。でかい洗面器いっぱいありそうな量で約30元(約450円)。
白身魚の辛い煮込みで唐辛子と花椒が山盛り入ってるんだけど、見た目ほど辛くなく、香り高く美味しくいただきました。例えるなら日本の高級中華店の麻婆豆腐の痺れるあの感じ。これがどこにいってもこの味付けで、ちょっとクセになりそうです。麻(まー)=花椒からい、辣(らー)=唐辛子からい、の辛さの違いを覚えておくと、料理を頼む時に味が想像できますよ。この料理は魚の麻辣湯(まーらーたん)といったところでしょうか。

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※自著にAmazonでレビューがつきました。写真を褒められてウレシーです。↓

著名人のお墓を歩く―谷中、染井、雑司ヶ谷編」

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コメント

おかげさまで、
総司忌(掃除機ではない)の
招待状が自宅に届きましたー。

まずは、ご報告まで。

投稿: 石井です | 2010/06/07 18:00

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