エンディングノート「あなたへ」
エンディングノートってご存知ですか?
私は、このお仕事でお話を聞くまでよく知りませんでした。
近頃、遺言的なモノを早めに用意する風潮があるのは知ってたけれど、その言葉も洗練されてきてるんですね。
本屋に行けばたくさんのエンディングノートが発売されてるんですが、この本はそんな、通り一遍の“エンディングノート”という表現に疑問を持ち、もっと個人から個人への心を伝えられないか、との思いを持つ弁護士事務所の皆さんによって作られました。
タイトルは「あなたへ」。
相続など色んな問題に立ち会ってこられた、弁護士さん監修ならではの工夫が凝らされています。
私は、ブックデザインでお手伝いさせていただきました。
内容は、ほとんど一見開きで一項目について書き込めるようになっていて、分かりやすいです。
項目は下記の通り。
・私の履歴書
・心の遺言書
・遺言書について
・私の資産・財産など
・体調や精神面について
・治療や介護などへの希望
・葬儀への希望
・連絡して欲しい方々
・遺品について
文章に答える形で書き込めるのも、気負わずスラスラ書けそうで◯。
そしてこの「あなたへ」の特徴のひとつは、自由ページがあること。
人によって書き込む内容や密度も違うだろうし、写真を貼りたい人もいるかもしれない。
なので、自由度をより高めるため、罫線ではなく方眼にしました。
方眼も、大きなスペース用と小さなスペース用の2種類作りました。
大切な本になると思うので、ハードカバーです。
誰かから、大切な誰かへ贈る、大切な本。
ちゃんと自筆で身の回りのことを書き残すということは、ひとつの愛情だと思います。
私はデザインしながら、その時を想って何度かグッときました。
自分の母親や身近な人の顔を浮かべながら、心を込めて制作させてもらいました。
今年の母の日にこの本を贈りました。
もしかしたら「まだ死ぬには早いわ」なんて機嫌を損ねたりして…とよぎったけど、返事は「良いのがないかとちょうど探してたわ。ありがとう♡」でした。
そう、こういうのは元気なうちに書いた方が良いですよね。
なんなら、私だって書いた方が良いんだね。
そして、誕生日とかお正月とか、一年に一度くらいまた新たに書き直す。
溜まってゆけば、自分の歴史にもなる。
何より、自分自身を整理してスッキリした気分で暮らせるんじゃないかなぁ。
そんなこんなの「あなたへ」。
よろしければ、是非どうぞ。
「あなたへ」をamazonで確認 →
| 固定リンク
この記事へのコメントは終了しました。
コメント