2013/07/09

岩殿山〜稚児落しを登った

今年の目標「8月 北アルプス 燕岳」というさるハゲワンゲル部ですが、練習登山は7月に残すところあと1回。まだ今年一度も山へ行けてないメンバーが急遽有志を募り、岩殿山へ行くことに。結局大人2人で決行。

<2013年7月6日(土)>
↓ 10:00 大月駅集合なので8:20頃 新宿駅を経由したのだけど、向かいのホームがなにやら賑やか。「祝! 世界文化遺産登録」という横断幕を持ったゆるキャラが3人もいて、撮り鉄がたくさん。
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↓ 撮り鉄の皆さんが狙ってたのはコレ! 本日から運行の「ホリデー快速 富士山」。赤いプレートがカッコイイ。そっか、7/1に富士山 山開きしてから、今日が初めての休日かぁ。知らずに3号に乗ったけど、各駅のホームや道ばたから大きなカメラで狙ってる人がいたよ。

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↓ 大月駅が近づくと、窓から岩殿山が見える。

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↓ 大月駅ホームからもこの近さ。低そうなので一安心。
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↓ 大月駅は、富士山フィーバー! 世界遺産に登録されて、経済効果も違うんだろうな…。
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↓ 10:20 大月駅 出発。駅から歩いて行ける山なんて、近くてありがたい。

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↓ 10:35 車道から岩殿城跡の入口に入る。岩殿山はお城の跡地なんだね。

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↓ 階段や整備された坂を上る。

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↓ 山門に出た。

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↓ 山門からの眺め。富士山(※Fと略)がキレイに見える。山頂までは道すがらずっと見えていた。

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↓ 稜線に雲をまとってカッコイイ。今日富士登山の人は、一日中雲の中だなぁ…。

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↓ 10:45 丸山公園 到着。キレイに整備されている。

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↓ 無料の資料館、ふれあいの館があり、岩殿山の地図コピーをもらう。トイレはここが最後。

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↓ 10:55 ふれあいの館の脇を、山頂目指して出発。階段ばかりで逆にキツイ。イメージは部活のスパルタトレーニング。ぼえぇー。山道の方がマシだよぉー。

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↓ 11:15 揚城戸跡。大きな岩を利用しての第二の山門。

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↓ 番屋跡、馬屋跡など城跡らしい場所を通って、もうすぐ山頂。

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↓ 11:20 岩殿山 山頂 到着! 634mでスカイツリーと同じ高さ。涼しくはない。

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↓ 眺めも開けてて、富士山がキレイ!
岩殿山山頂は秀麗富嶽十二景の八番だそうな。

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↓ 11:40 山頂出発。ここから山ってカンジ。いざ、稚児落しへ。ここからが本番!

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↓ 12:00 初めのロープ場。かなりの角度。
上から声を掛け合って降りてきたご夫婦に「結構長いわよ。がんばって。」と言われる。気合いを入れて深呼吸。岩だけど足場が削れてるので、一歩一歩慎重に登れば大丈夫。ちなみに迂回路の林道もある。

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↓ ほとんど垂直に登るハシゴ&鎖場も。ちょっと楽しい。ヒジやヒザを擦る、擦る。

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↓ 12:15 急斜面を渡る(トラバース)も。これが兜岩かな。
細っ! みち、細ーっ! 左側は絶壁。棒をつかみながら怖々行く。
富士山とか、もう見えてないし。

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↓ そこを振り返ったところ。靴幅一足分くらいの細い場所もあって、つまずかないかヒンヤリした。

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↓ またまた現れるハシゴ&鎖場。
登りきって上から見たら、元居た場所が見えない絶壁。フワッとする〜。登りは良いけど、降りれないよ、コレ。

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↓ 上を見るとまだ鎖場が続く。
足場がうまく確保できなくて、腕の力と鎖だよりになる場所も。鎖切れたらオワリだよ…。ブルブル。

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↓ そんな岩場を越すと、景色が開ける。岩殿山がまる見え。
岩壁に立ってフザケるくらいには、上がってま〜す!(実は結構危ない)

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↓ 岩場のあとは地道な登り。「あ、あれが稚児落し?」って何回も空目。稚児落しまで遠い。1時間くらい急登を行ってヘトヘト。
富士山の見える場所で休憩。

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13:10 出たーっ! 稚児落し! 大岩壁が迫力。岩の上にいる人が危なっかしくてヒヤヒヤする〜。風が気持ちいい。風の谷〜!

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↓ 向こう側の人とこちら側の人の間は、深い谷になっててマジヤバイ。落ちたら死ぬ。
フザケて落ちたら、翌日から学校で“秋山落とし”って伝説になってしまう。翌年から遠足も中止だよ。…そんな小学生的妄想も巡る。フザケ禁止。

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↓ 途中、右側へ道が避けて階段状になってる。

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↓ 登りきると、稚児落しの大岩のてっぺんの道。左は絶壁。

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↓ 稚児落しを渡りきったところから、振り返った景色。
自分がさっきまで居た場所に立ってる人を見るとコワイ…。
岩殿山が向こう側に見える。

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↓ 13:20 ここで昼食。柵とか無いよ。背後の人を信じてるよ。

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↓ 景色が開けてて、壮観! 風が気持ち良い〜! 富士山は見切れるくらい、どーでも良くなってる。

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↓ 13:50 下山開始。
普通の山道なんだけど、根っこや幹につかまりながら、腰を下ろして降りて行くハードなところもしばしば。急なところの写真は無い(笑)。

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↓ 14:20 フーッ降りてきた! 民家がある。ここからは車道を駅まで行く。

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↓ 途中、吊り橋が。注意書きを読んで、渡るのをやめた。

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↓ 車道をかなり長く歩く。自販機で4本目の水分補給。中央道が見えてきた。

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↓ 15:15 大月駅 到着! お疲れさまでした!
大月駅に止まってた、富士急のフジサン特急。
「世界遺産」のプレートを付けて、富士山フィーバー!

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<岩殿山 登山を終えて>
この日は梅雨明け早々とても暑い日になり、東京は35℃くらいだった。
岩殿山は低いのでやっぱり暑く、無風で蒸し暑い場所もあり、熱中症への配慮が必要だった。ペットボトル3本もって上がって、下山時には無くなった。
山の滞在時間が短く、山頂までは大したことないといえばそうなんだけど、意外やハード。特に岩場は味わった事のないアスレチック感で、楽しいけど、ヒヤヒヤしたなぁ。
知らないうちに岩で擦るので、長袖長ズボンが良いかも。
日帰り登山では、ギュッと魅力がつまった山だネ。

<岩殿山データ>
標高:634m
出発点&到着点標高:約358m
登り&下り標高差:276m

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2013/07/08

今年の初登山:三頭山

昨年始めたばかりの登山で、その夏にはなんと富士山への登頂を成功させた「さるハゲ ワンゲル部(笑)」ですが、今年は隊長曰く「北アルプス行くゾー!」てなことらしく(え、マジですか…汗)、慣らしの為にも低山からスタートです。
第一回の筑波山は、都合が付かずお休みしちゃいました。
なので、今回の「三頭山(みとうさん)」が、私の今年の初登山。
三頭山は奥多摩三山の中でも一番高い山らしく、1,500mを超えるとか…!
去年は登山道具をいっぱい揃えちゃったしなぁ、減価償却ガンバルかぁ! 久々に着たウェアに、なまけた体(と精神)がキンチョーするぅ〜。

<2013年6月23(日)>
8:30 奥多摩駅に集合。今回は大人9人。
電車の中は、一目で分かる登山客でいっぱい、いっぱい!
駅を出るなりバーゲンのごとく(!)我先にとバスに乗る人の群れ。恐ろしい。
我々は、臨時便に座ることが出来た。立って行くのと座れるのでは、疲れ方が大きく違うよ。座れて良かったよ。

↓ 9:10頃 深山橋にバス到着。奥多摩湖がすぐそこ。ウェーイ。ひろーい。

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↓ 三頭橋を渡って登山口の方へ。日差しが暑い。

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↓ 山頂にトイレがないらしいので、商店前の仮設っぽいトイレを使い準備OK。
エッ、ここが登山口? こんな道路脇から階段使って山に入るの? 思わず笑う。確かに看板には「←三頭山4.5km」とある。

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↓ 9:30過ぎスタート。登り初めから、キッツイ急登。急登つづき。思わず無言。てか、ゼーゼー言ってしゃべれない。みんな無言。黙々と足元を見ながら地道に歩を進める。
あぁ、山登りってこんなだったなぁー。トレッキングポールが役に立ってるよ。ポール無しにはもう登れないよ!

R0024234↓ どこまで行っても視界は開けず、同じような木立の景色が続く。
どうやらムロクボ尾根を歩いてるらしい。左右が下がった斜面になってるところをずっと行く。
次から次へと現れる急登。湿気も多く、汗がポタポタ。
「尾根だよーっ♪」って振り向いてテンション上げて、尾根を楽しむ。なんだかワケわからない尾根テンションができあがった。

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↓ 尾根沿いを、少し下ってはまたすぐ登る、の繰り返し。
さっき見たような景色が、また目前に立ちはだかる。
写真では伝わりづらいけど、「え、ココ登るの?」という壁のような難所が、繰り返し現れる。
「これはデジャヴ? それも随分な悪夢ね…」
ひと芝居打ちたくなるような、精神的ダメージ。
仲間は「この山にはもう来ないね。ラスト三頭山だよ。“ラスト三頭山”って曲つくるよ。」とまで言ってた。(笑)

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↓ ツライ時、人はカワイイものに逃げる!
みんなのあこがれ“銀竜草(ギンリョウソウ)”だーっ!
即座に囲み撮影会。
まだ頭をもたげてない若いヤツだね。見れてウレシイ♪

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↓ 木の根っこが階段状になってる急登もしばしば。もうヒーヒー。バテないように水飲みつつ、飴なめつつ。
ロープをたぐったり、木の根っこにつかまったりして登るような難所も数カ所あった。

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↓ それにしても、頂上はまだか…長い…もう3時間は登ってる。もう山飽きた、と言ってる仲間も。結構みんな疲れてる。
すれ違った登山客に、頂上までどれくらいあるか訊いてみた。
「まだあるわよ。1時間くらいかしら。」という返答。
全員シーンと無言の圧が流れる。みんな「もうすぐそこよ。」とかを想像してたに違いない。
時計をチェック、とにかく進む。
「(返事をしてくれた人と私らは)ペースが違うかもしれないしネ。もっと早く着くかもしれないしネ。」とか希望的観測を持ちながら、いつの間にやら登ること45分。
誰かしら最後は「15分! 15分! 15分!」と言いながら登ってた。

いつの間にか霧が濃くなってきた。かなり風が涼しい。
そして、向こう側が明るくなってきて…

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↓ 13:25頃 いきなり頂上へ出た! ハァ〜やっとだぁー! 4時間登ったー!
生憎ガスってて、眺望はゼロなので、さっそく昼食。
しかし寒い。かなーり寒い。風ビュービュー。
汗をかいた体が冷たくならないうちに薄手のパーカーを着た。それでも足りないので、ウィンドブレーカーも。首てぬぐいもタオルに替えたけど、手先ブルブル、唇青くなるくらいに寒かった。
まぁなんせ1,531mだもんね。気温変わるよね。
隊長の湧かしてくれたコーヒーの暖かさが身にしみたよ。

R0024263↓ 頂上でみんなで記念撮影。寒かった。

1014310_567687589948111_1390685037_↓ 14:30前 下り出発。
下りは登りほど辛くなかった。さわやかな道が続く。

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↓ 沢沿いを下る。気持ち良いー。ちょっと降りると少しずつまた暑くなってくる。こまめに脱ぐ。

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↓ 15:10頃 「三頭大滝」の看板まで来たら、休憩所が。腰を下ろして一休み。
でも、その沢沿いに見えるものは滝っていうか〜? 流れ、ちっさ!

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↓ ナゾのくるくる葉っぱ。仲間情報:たぶんクマシデらしい。
この辺から雨が本降りになってきて、雨具を装着。久々で、ザックカバーの付け方を忘れてる自分…(苦笑)。

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↓ 随分降りてきた! 吊り橋の先で、仲間がなにやら歓声を上げている。

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↓ 16:00前 おお! これぞ大滝! 「三頭大滝」とは、こっちの事だったかぁー!
吊り橋から見る滝は大きく、音も含め、見応えがあった。
と同時に、足元がコワイ…。川まで相当の高さ…。

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↓ そこから先は、木のチップを敷き詰めた道。
これがやわらかくて、足にやさしかったー。もう全国をチップ街道にしたら良いのに!
私達はチップを手に取って、「あはは あはは」とまき散らしながら喜びを表現したんだよ。

R0024311↓ 16:30頃 都民の森 バス停到着。降りてきたーイェーイ!

1002406_567700386613498_880773181_n↓ バスに1時間ほど乗って、爆睡しながら武蔵五日市駅へ。
拝島に移動してから、18:50頃 ヤキトリ屋で乾杯!
飲み放題にするかどうかの議論が面白かったナァ。結局飲み放題にして遅くまで飲んでました。
お疲れさまでした!

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↓ 登山バッジは思い出の品。結構揃ってきたよ。

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<三頭山 登山を終えて>
久々の登山で、この試練! キツかったー。
登りの角度が急すぎて、斜面に立ってるだけでアキレス腱やふくらはぎが常にめいっぱい伸びてる状態。なので、後日そこがスゴイ筋肉痛になったよ。
ふと振り向くと、下に転がり落ちそうなくらい、急だったしね。
そして登り時間が長かったー!
汗もいっぱいかいたし、しんどかったけど、バテバテにならなかったのは、登山前のウィダーインゼリー(エネルギー)が効いたか? いや、山にちょっとは馴れてきたのか?
あと、標高差による気温差には気をつけたい。
間違うと、低体温症のおそれもあるってのを、今回肌身で感じた。

そ・し・て…また登山太り。帰ってきたら1kg増えてた。あんなに運動量あるのに…ウソでしょ!? 1週間くらいで戻るんだけど、どうも未だに解せない。全く解せない。解せなさすぎ。(ちょっと怒ってる)
ともあれ、今年の登山は始まった。
始まったら始まったで、次の山はどんなかな、と思い始めるモンですネ。
ちょっとだけ不安、ちょっとだけワクワク。

<三頭山データ>
標高:1,531m
出発点標高:約540m
到着点標高:約1,048m
登り標高差:991m
下り標高差:483m

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2012/12/05

金時山に登ったよ

さるハゲワンゲル部、今年最後の登山は金時山でした。(2012年11月10日(土))

新宿7:30発の小田急高速バスを予約して乗る。休日とあってか、補助席まで満席!当日で断られるお客さんも。予約は必要なんだね。
バスで2時間の予定が、高速が渋滞で1時間強の遅れ。
11:00前、やっと乙女峠バス停に着き、電車チームと合流。
今回は、4歳の子供を含む、計8人。

↓ 金太郎と相撲を取ってる熊の銅像が。金時山はそういういわれの山なんだなぁ。

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↓ 11:25 登山開始! 秋晴れ!
秋で日が落ちるのが早いので、この時間から登って大丈夫かちょっと心配。

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↓ 日が差して、も〜すんごく キモちEー!

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↓ 木立の中、空気もひんやり、でも太陽あったか、心さわやかー。

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↓ 途中、こんな看板があったかと思うと…

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↓ 展望台から富士山がまる見え〜!!
うわー! キレーイ! でかーい! オレらの富士山!(笑)
テンションあがるぅ〜! イエーイ イエーイ!

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↓ 少し行くと、今度は箱根側がまる見え! いい景色だわぁー。
寒いかも、と予想してたけど、ポカポカ暑くなってきて汗をかく。太陽の恵み。

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↓ 山は紅葉の季節。ところどころ黄色くなってたり…

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↓ 紅くなってたり…

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↓ 野アザミが咲いてたり。
秋の山は空気に透明感があって、生き返るキモチで深呼吸。

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↓ これ、リンドウ? 
「民さんは野菊のような人だ」「政夫さんはリンドウのような人よ」
…こんなところで松田聖子のおでこを思い出したくないのだが。

R0022818↓ 所々で景色が開けて、ふもとが見える。

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↓ 木々の合間から富士山! イエ〜イ!

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↓ と思えば、箱根側は芦ノ湖が遠くに。

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↓ そんなこんなで頂上が見えてきたーッ! 人が多いなぁ。

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↓ 13:30 頂上到着。我々にしては上出来なペース。
座る所なんか全然無いくらい、人でごったがえしていた。
富士山が大きく見える!

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↓ 皆で記念撮影。この撮影場所は10分くらいの待ち行列ができていた。

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↓ 反対側は、横浜側かな。遠くに海(?)が見えた。

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↓ これが有名な「金時娘」のいる金時茶屋。
バッヂを買ったら、推定80歳くらいの三つ編みの金時娘さんに「初めて? 地図をあげるわ」と親切にしてもらったよ♪

R0022760↓ 景色の良いそこらへんの岩に座って、持ってきた昼食を食べたら出発。

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↓ 14:30 下り始める。羽ばたいて飛んで行けそうなくらい開けてる。

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↓ 変化に富んだコースで飽きない。

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↓ 金太郎が山姥と住んでた(?)という「金太郎宿り石」。
パッカーンと2つに割れてる。

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↓ 16:00 公時神社着。ここで登山は終了〜。

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↓ 振り返ると夕日で山が赤い。
ハイジ曰く「おじいさん、山が真っ赤にもえてる!」てヤツだ! ペ〜タ〜!

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↓ 16:30頃 バスに乗って箱根湯本まで1時間強。道が混んでた…。
バスに乗ってるうちに、みるみる真っ暗闇に。コワ〜。
湯本の富士屋ホテルで日帰り入浴、併設の居酒屋でカンパイ! うまい!
そして電車で帰途へ。お疲れさまでした!

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<金時山登山を終えて>
もう、登山は秋に限る、と思ったね!
なんだろう、湿度と温度の違いかな? 夏前よりだんぜん秋がイイ!
実際の疲弊度が全然違うし、疲れよりもウキウキが勝つから。
私は楽しくないと登れないんだなぁ。小学生の遠足くらいの気軽さも良かった。
今までのさるハゲワンゲル部の中でも、一番楽しかった!

途中すれ違う登山客の人々と「こんにちはー」って挨拶するんだけど
しりあがりさんの漫画「O・SHI・GO・TO」の中の「おんがらやーす」とか「ぷしゅうぅぅぅ」みたいなテキトーな挨拶にあたる、山バージョンはなんだろう、って考えたのね。

それで編み出したのが「ぬあ〜」。

前の人の「こんにちはー」に紛れて「ぬあ〜」って言うと、向こうも「こんにちはー」って返してくれた! イケる! 難は笑ってしまわないように気をつけるだけ。
私は最後まで「ぬあ〜」で通しました。(笑)

さて、来年はいよいよ日本アルプスか?

<金時山データ>
標高:1,213m
出発点標高:800m
到着点標高:700m
登り標高差:413m
下り標高差:513m

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O・SHI・GO・TO
著:しりあがり寿
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2012/10/26

富士山に挑戦:4(最終章) 須走ルート [頂上ー下りー宿]

<頂上>
AM8:50頃 頂上出発。下山へ。

↓ 頂上で2時間近くも休んだからか、体力も取り戻した。Yちゃんと2人で下山。他の皆はお鉢巡りへ。私は、もうあとは下るだけ、とウキウキ!
でも、下りの方が意外とキツイらしい。油断しちゃダメ。

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↓ 晴れて視界も良く、とても気持ちいい。雲の上を歩いてるみたい! スゴイ景色〜。うおーっ!
どこまでも遮るものがない空間。日本一の高さを実感。清々しい。
Yちゃんと2人、ニコニコしながら土煙をうしろに撒き散らしてガシガシ下る。下りは岩がなくて歩きやすい。

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↓ こんな壁のような雪渓もあった(右)。やっぱ高山なんだなぁ。

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↓ 何回かブルドーザーとすれ違う。広大な荒れ地を意外な早さで登ってくる様は、SF映画のような異様な光景で思わず笑った。スターウォーズみたい?

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そして仲間が待ってる山荘「本7合目・見晴館」へ向かうのだけど、8合目の山荘に出てしまったり、何回か間違えた。上から見るとどこもすぐそこに見えるので、分かりづらい。
そして降りるごとに空気が暖かくなってきて、どんどん着てるものを脱いだ。
(下るのも疲れてきたなー)と思った頃、下の方で手を振ってる人が! それが本7合目で待ってた仲間だった。

<本7合目> AM10:30頃 「見晴館」到着

高山病だった仲間はもうすっかり良くなっていて、「おかえりー!」と元気いっぱい迎えてくれた。
とりあえず、お鉢巡りに行った人たちの帰りをその山荘で待つ。約2〜3時間ほど待てば帰ってくるはず。なので、外のベンチでボーッとしたり、中でゴロゴロ昼寝したり、ラーメン食べたりして、ゆっくりさせてもらう。あーきもちーなぁー。至福の時間。
昼寝をしたことで、高山病の種のようなものも消え、スッキリ。

途中、ケガをした男の人が山荘へ来る。足が相当痛そう。どうやら骨折してるらしい。
宿の人が麓に連絡をして、運んでくれるブルドーザーを待っていたが、その間もすごく痛そうだった。装備もきちんとした馴れた感じの人だったのに、何が起こるか分からない。せっかくの富士登山、ケガで断念だけは避けたいね。

13:00前 お鉢巡りに行ってた仲間が続々と戻ってくる。
皆「しんどかったー」と口々に言っている。表情も疲れている。やっぱ私にはお鉢巡りはムリだ。
先に休んでた私たちの組は、歩みが遅いので一足先に降りることにする。

13:30頃 本7合目 「見晴館」出発。

天候が危うくなってきた。しっとり濡れるほどの霧に包まれる。雨になる前に急がねば。
5人で最終地点の5合目駐車場を目指す。休む山荘はもう下まで無い。
ここからは須走ルート名物の「砂走り」が延々と続く。それこそ砂場のようなやわらかい砂が道いっぱいに広がっていて、普通に下るととても歩きづらい。
一歩一歩踏みしめながら下ると、すぐ足の筋肉が疲労してきて、最後までもたないヤバイ感じになってくる。
なので、走るように次々体重移動する方が断然ラクなのだ。ずっと走ってるようなものなので有酸素運動的な激しさで汗はかくものの、筋肉的には随分マシ。
ここではトレッキングポールが役に立った。スキーのストックのように支点にしてホイホイッと下る。靴を砂にズブズブと埋めながら。
これが結構楽しく、「フーワッ! フーワッ! フーワッ! フーワッ!」と一足ごとに叫びながらアゲアゲ気分で走って降りる。

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↓ 砂走りはすごく長かった。けど私はとても楽しくて「砂走りだけ楽しむための専用のリフト(スキー場みたいな)ができたらいいのにー」と言ってたんだけど、仲間は却下。なんだ、私だけか?
登りはめっきり憂鬱な私だけど、砂走りではこんなにアガるんだ。そんな自分にビックリだよ。自分はこんな特性があったのか。

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<砂払 5合目> 15:00過ぎ 到着
ここで砂走りは終了。久々に看板を見て、下りてきた実感をかみしめる。

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↓ 降りてきた喜びにジュースで「乾杯!」
雨も本降りになってきて、みんな汗なのか雨なのかビショ濡れ。でも顔は明るい!

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↓ 15:20頃 砂払5合目 出発
雷がゴロゴロいいはじめて焦る。山の中の雷はコワイ。
駐車場へは、まだここから30分ほどあるというので、先を急いだ。
ここからは普通の山道だ。

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↓ 昨日、往きにお参りした神社まで来た。おわー!帰って来たーっ!
無事帰ってこれたことに感謝してお参り。

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<5合目>16:00前 到着
↓ 雨が本降りになってたけど、記念撮影。
茶屋でソフトクリームを食べてひといき。

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16:40発の御殿場駅前行きバスに乗り、本日の宿へ。
そのまま自宅に帰るより、皆で温泉宿に泊まろう、という計画。

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18:00前 宿に到着
玄関で靴を脱いだら、こぶし大ほどの土がゴソッとゲーターからこぼれ落ちた。両足とも。それほど砂走りで土に足を突っ込んでいたのかぁ。驚いた。

泥だらけ、汗だらけの体を、温泉で流しスッキリ。

↓ 下山道を間違えたという仲間も無事に帰ってきて、20:30過ぎ みんなそろって乾杯!
いやぁーこの瞬間、ウレシイねぇー! おいしいねぇー!
まぁーその晩は良く眠れた!

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<富士登山を終えて>
「成し遂げた」とか「制覇した」みたいな気持ちはあまり湧かなくて、実感したのは「仲間」。
自分には、この年になっても“富士山に行こう”って言うと、一緒に行ける仲間がいるんだなー、ってただ漠然とそう感じた。
実際、仲間がいなければ富士登山なんて一生しなかっただろうし、仲間と一緒じゃなきゃ、途中で断念してたかもしれない。一緒に行く人がいてこその富士登山だよね。感謝☆

そして、私は体力的に全く自信が無くて、そこを一番ビビってたんだけど、そういう意味では“蓼科山の方がしんどかった”んだよ。登ってる最中も「ジムでステップやってる時よりは、まだキビシく無いな」とか思ってた。
そういう意味で、キビシイ練習をしておいて本当に良かった!
味わった事の無いキビシさより、知ってるキビシさの方が克服の仕方を覚えてる。
仲間にも“蓼科山の方がしんどかった”と言ってる人がいたので、やはりそうなのかもしれないね。
富士山は、筋力的にはそこそこあればいいけど、空気の薄さとどう立ち向かうかがキモ。空気が薄いなか自分の心肺機能のご機嫌を伺い、適切なペースを作ることの方が重要になってくる気がする。やっぱり普通の登山とは違うんだなぁ。

あとは、心配してた筋肉痛。
降りてきたら、もう足腰ガクガクでビールも飲めないんじゃないか、と思ってたけど、意外と大丈夫だった。当日は。
翌日からやっぱり筋肉痛がきはじめて、翌々日の朝ったら…!
起きたら、ビックリするくらいベッドから降りられなかった(笑)。
階段なんてとんでもない、平地ですらヨチヨチ歩き。も〜足の筋肉が痛すぎてぜんぜん力が入らないの。
どれくらいヨチヨチかっていうと、「クララが立った!」くらい。
立ち上がる時は、腕をフルに使って物にすがって立つ。立ったは良いけど、いざ歩くとなったら「ハイジ、私やっぱり歩けない!」って泣くくらい、ソロリ、ソロリ。
生まれたての子鹿かよ!
外出もおっくうなので、食事もデリバリーにしたほど。それが3日は続いたね。
まー下山ではしゃぎ過ぎたんだろうね。
あれは味わった事のないダメージだった。治らなかったら実家に帰ろうかと思ったほどだったよ。

そしてビックリしたのが体重。
登山前に少しでも身軽になっておこうと必死に3kg落としたのに、富士山から帰ってきたら4kg増えてる! まさかの大増量! たった2〜3日で。ウッソーン! そりゃないゼー!
たぶん、食べれる時に食べれるだけ食べておこう、みたいなエネルギー不足危機意識がどこかにあって、糖分から炭水化物から食べまくっていた結果だと思う。
ま、1週間ほどで戻るんだけどね。コワイよね。

しかし、登る前も降りてきてからも、曇や霧が立ち込めてて富士山の雄大な姿をまともに見てない。
私が登ったのは本当に富士山だったのか、間違って他の山に登ったんじゃないか、もしかして登山自体が夢だったんじゃないか、またこれから登らなきゃいけないんじゃないか、という気すらしている。
なんだか夢のようだった。

そんなこんなで、不安でしょうがなかった富士登山ですが、無事、登頂に成功しました。
励ましてくれた方々へ、堀内孝雄ばりの大声で御礼を言いたいと思います。
「サンッキューーーー!」                  
                 

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2012/10/25

富士山に挑戦:3 須走ルート [本7合目ー8合目ー本8合目ー8号5勺目ー9合目ー山頂]

[2012年8/11(土)]
知らないうちに高山病を克服しつつ、AM2:30頃起床。皆がガサゴソし始めて自然に起きる。
さてここから防寒が必要! 持ってきた服をほとんど着る。
半袖Tシャツ + 長袖Tシャツ + 長袖Tシャツ + 薄手のパーカー + フリース + 綿の入ったジャンパー + ゴアテックスの上着。7枚重ね。
いいかげん着すぎかな、と思うけど、外は真冬のスキー場(しかも暴風)くらい寒いんだから。

↓ AM3:30頃 本7合目の宿を出発。
下を見ると、麓の光がちょっと見える。真っ暗な中ヘッドライトつけて登ってくる人がいる。R0022152_2

我々もヘッドライトをつけて行く。自分的には富士登山の中で、この暗闇を行く時間が一番ツラかった。
真っ暗闇の中、照らせる範囲は限られてて、どこが楽なルートか全く判断できない。大きな石を登りたくないのに。迷いも出て自然と歩みも遅くなる。強い風で目にゴミも入る(イヤイヤながら眼鏡装着)。空気が薄くてすぐ心臓がバクバクいう。人に置いて行かれる…。頑張って追いつこうとする。ムリをしたらもっとしんどくなる。
無理をしちゃイケナイ、あくまで自分のペースを守るしか無い、というキモチに自然となったのはこの辺から。
写真ナシ。自分的には当たり前だよネ、そんな余裕があるもんか(笑)。

<8合目> 3270m AM3:50頃「下江戸屋」到着
↓ 休憩時はうつむいて息を整えるのがやっとな私。(右)
人が撮ってくれた写真しか残ってない(笑)。
Cimg2494
<本8合目> 3370m AM4:35頃「胸突江戸屋」到着
↓ 白々と夜が明け始める。周りが見え始めると、少し登りやすくなる。
時間的にココでご来光を見よう、という話に。風が絶えず吹いてて寒い。

R0022156
↓ ネパールの山かと思うような旗がひるがえり、ここまで制覇した皆がカッコ良く見えるゾ。
私はなるべくおとなしくして、体力を使わないように夜明けを待つ。たまに持参した酸素スプレーを吸う。

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↓ 明るくなると、頂上はすぐそこに見える。

R0022196_2
↓ AM5:10。出た! ご来光! 天候悪くてダメかと思ったけど、見れて良かったー!
「綺麗だねー。でも綺麗という意味では蓼科山の方がキレイだったね。」と元も子もないコト言って仲間に苦笑される。キレイというより、高さがやはり違うのダ! 別格なのダ!

R0022199↓ 皆でご来光をバックに記念写真。

R0013868
そしてココで、高山病がそうとう辛そうだった仲間が一部脱退。唇まっ青になってうなだれてた。本7合目の宿で待ち合わせにする。いや、よく頑張ったよ!
AM5:15頃 本8合目を出発。

<8合5勺目> 3450m AM5:40頃「御来光館」到着
↓ 日が上がってきて少し暖かくなり、幾分登りやすくなった。
ここでは休憩場所もほとんどなく、少し立ち止まって通り抜ける感じで通過。

R0022200
↓ ここで、少し登った太陽を撮ったのが、一番キレイだった! 雲の上にいるよ、私達!
(もちろん心の声で、会話などしてない。酸素消費するから。)

R0022204
↓ 人に対してこの傾斜! 急〜! もう、歩みは超ゆっくりになっている。(酸素をムダに消費しないように)

R0022205
↓ 振り返ると、登ってくる人が列になってるのが見える。(右下)

R0022208
この8.5合目を出た辺りから、トイレに行きたくなってくる。
そういえば夜12時頃トイレに行ったきり、出発の朝3時にはしたくなくて行ってなかった! しくじった!
次の山小屋でトイレに行くゾ!

<9合目> 3600m AM6:15頃 到着
↓ この表示が嬉しい。ああ、もう9合目まで来たんだ…。

R0022209
↓ この9合目の建物が機能してなくてトイレはなかった…(涙)
トイレを先延ばしにしての登山はナカナカ…ね。

R0022210
↓ 振り返るとすごい景色。けど堪能する気持ちの余裕ナシ。w

R0022211
↓ 9合目で朝食のおにぎりを食べる。宿から3つ持たされたけど、自分の体と相談して1つだけが限界。気持ち悪くならないように。しかも寒いから冷蔵庫から出したおにぎりみたいにボソボソしてるし。

R0022213
AM6:30頃 9合目出発。
もうここからは写真を撮る余裕など、私にはナイ(笑)。
ダウンしてる人が道ばたに次々座っている。というか、伸びちゃってる人もいる。苦しそう。ダウンしてる人は子供や若い人が多い。体力があって早く登ってしまうので、逆に酸素不足になってしまう場合もあるのだそう。
隊長は後にこの様子を「戦場のようだった」と言っている。

倒れてる人を尻目に、私は地道に地道にゆっくり登る。たくさんの人に抜かされるのだけど、結果、倒れてる人を抜かす瞬間がある。休むと、次に歩き始めた時に心臓がよけい苦しくなるので、休まずに行けるスピードで、ゆっくり、ゆっくり行くしかないのだけど。
カメがウサギを追い越す瞬間とは、こういうものなのか。特段よろこびはナイ。
もう、ザック、ザック、という自分の靴音と、ゴーゴー、という耳を横切る強風の音しか聞こえない。
ずっと足元を見ながら「登山の“登”は、登美子(私の本名)の“登”」と、歩に合わせて心で唱えると、なんだか勇気が出たりした。そんな家族や友人からの励ましの言葉を思い出し、地道な歩みのスパイスに。

殺伐とした景色の中、頂上に連なる登山者の列を見ていると(なんだか死にに行く人の列みたいだなぁ〜)とふと思う。
高い場所=天=死界という発想からだろう、富士山頂に三途の川があってもおかしくないなぁー、と。
私達は今、三途の川を渡る一歩手前で、えんま様の裁きを待っている列なのか。
でも、死ぬにあたって富士山を登りきらないと死ねないのならば、自殺者はもっと減るんじゃないか。こんなに頑張らないと死ねないとすれば、死ぬのもひと苦労だなぁー。

などと考えていたら、最後の鳥居が見えてきた。
先に行ってた仲間がそこで笑ってる。

ああ、あそこが山頂か。

感動や、やり遂げた気持ち、そんなものより「ようやく終わるな」という気持ちの方が強かった。あぁもう登らなくていいんだ…。

と同時に、「頂上=天上界」という思考からか、昨年他界した父のことを思い出した。大好きだった亡き祖母、飼い犬ら天上界の人らと、日本で一番近い場所なんじゃないの、今自分がいるココは、と思ったらなんか泣けてきた。
頂上が、天国に一番近い場所のように思えたんだネ。
そういえば父は、病気が良くなったら四国のお遍路巡礼をしたいと言いつつ、できずに死んだんだった。大丈夫、キミの遺伝子のはしくれが富士山に登頂したから。四国とはカンケーないけどね。w
鳥居をくぐるとき、実はちょっとだけ涙ちょちょぎれたんだよ。ちょっとだけネ。

R0022215
<山頂> 3720m AM7:00頃 到着
↓ 鳥居を超えると、なんか大きい碑が立ってる。おおー、山頂じゃ!

R0022220
↓ 神社らしいけど、スルー。今思うとお守りくらい買っても良かったのに。
てか、トイレ、トイレ! やっとトイレに行ける!
酸素不足のせいか、若干気分も悪く、頭の後ろが少し痛い。ずっと持ってた高山病の種が、大きくなってる感じ。

R0022230
↓ 山頂の火口を1周する“お鉢巡り”の図。1周1.5時間はかかるらしい。私はもうしんどいし十分満足したのでパス。でも本当の最高地点「3776m」の剣ケ峰はお鉢巡りの途中にある。…いい、もう行かなくてイイ、最高地点とか恐れ多い。山頂まで来れた、でイイのです、アタシは(笑)。

R0022231
↓ 広い茶屋が4軒ほど。中で暖かい物が食べられる。
ここでしか買えないお土産もたくさん売ってる。

R0022246
↓ 登山バッヂとピンズを集めてる私としては、2種ゲット。イエーイ。

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↓ 山頂郵便局もあるらしいので、ハガキを買ってだす事にした。線が震えてる(笑)。

R0022245
↓ 恒例となりました!? 隊長がトムヤンクンをつくってくれた。山頂まで持ってくるなんてスゴイ! 美味しかったぁー。

R0022249
↓ 山頂よりの景色。雲海が低い。下界の景色は見えなかった。雲ってまだ上にもあって二層になってるんだね。

R0022253
↓ 頂上での私(右)。ここで寝転ぶと気持ちイイんだ、コレが。

R0022258
↓ ここが富士山の火口だ!

R0022268
↓ 近寄ってみたけど、風がすごく強く、キリがずっとかかってて全景は見えなかった。
動物の死骸とかあってもおかしくなさそうな、死の匂いがした。

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さて、ずいぶん頂上でゆっくりしたので下山する事にする。

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富士山に挑戦:2 須走ルート [本6合目ー7合目ー本7合目]

<本6合目> 15:05頃 出発
↓ ジグザグに登ってゆく。ふと下を見ると、さっきまで休んでいた本6合目が見える。
景色は曇って全く見えない。
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↓ 途中で鈴塚みたいなところがあった。鈴がいっぱい掛けてあった。
下から雲が上がってきて、瞬く間に雲の中に入る。ガスに包まれてハァハァ言いながら登る。地道に、地道に。

R0022065
<7合目> 3090m 16:15頃「大陽館」到着
↓ さすがにしんどいー。山小屋の配置が上に行くほど近くなっていて、気分的に助かる。
寒くなってきたので、Tシャツ&パーカーの上にフリースを着る。
もう頂上がハッキリ見える。

R0022082_2
↓ イスに座って下を見ると、雲海が! 知らないうちに高い所まで来たなぁー。風が強い。深呼吸。高山病にならないように酸素水を飲む。

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↓ 登ってくる人が、雲の中から現れるようだよ。

R0022095
↓ こんな売店も。前のイスで外国人が半袖でくつろいでた。寒くないの?

R0022105
↓ 16:45頃 7合目出発。
樹がなくなって、自分の靴音「ザック、ザック」だけ聞きながら、呼吸に合わせて歩く。自分の具合と相談しながら、地味な作業の繰り返し。

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↓ 土肌から雪が覗いてる場所も! 寒いはずだ。

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↓ 雪が覗いてる場所は、しっとり濡れていた。
そして心臓がバクバクいいすぎないような遅さで、ザックザックゆっくり登る。一歩を大きく踏み出して筋肉を使うと、酸素もたくさん使ってすぐツラくなるから、なるべく平常心で小さい歩みで。道幅の中でもジグザグに登って心臓への負担を少なくしようとする。が、やっぱり空気薄くてバクバクする。

R0022116
<本7合目> 3200m 17:45頃「見晴館」到着
↓ やっとここまで来た〜! 山荘前の鳥居をくぐる瞬間は、いつだってホッとする。
この本7合目の鳥居をくぐるときは、この角度でしか撮ってない。それくらい余裕が無かったってことだネ。さすがにしんどいしめちゃくちゃ疲れた〜。

R0022117
↓ ヒ〜…振り返ると雲の中に人が立ってるよう…。ゼーゼー言う息を整える。少し先に着いた仲間が集まって思い思いに休憩してる。よくはぐれずここまで来たもんだ。遅い私に合わせてもらったりして有り難いよなぁー。
高山病になってないかお互い確認する。確かにしんどくはあるけど、如実に高山病でダウン、という人は出てなくて安心。
そして、みんな口を揃えて「思ったよりツラくなかった〜!」
確かに、ジムでステップした時よりツラくない!

R0022121↓ 上を見上げると、すぐそこに8合目の建物が見える。が、もう今日はこれ以上行けない、絶対行きたくない!

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↓ 今日の宿はここ本7合目の見晴館。予約をしておいた。

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↓ 中は、割とこぎれいなスペース。食堂スペースが憩いの場所。

R0022129
↓ 「先に来た人から順番に食べてー」と言われ、18:30頃 夕食。カレー。サラダは皆で分ける。缶ビールを飲んだけど、気圧のせいかたくさん飲める気がしない。

みんなで明日は何時に出発か話し合う。ご来光をどこで見るか、だ。
私はここまで来れただけでもう気持ちは十分。ここでもご来光が見れるので、頂上へはその後でイイや、なんて思ってたけど、私以外の皆は、頂上でのお鉢巡り(頂上の火口一周)をしたいという事で、その時間を加味すると早く出た方が良いと言う。そらそうだ。私だってここまで来たなら頂上への挑戦もしたい。お鉢巡りは分からないけど…(笑)。逆算してAM3:00には出発しよう、というような話になった。AM2:30には起きねば。

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↓ 夕食後、外に出るともう暗くて、風がゴーゴー吹いてる。めちゃくちゃ寒い!

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↓ 寝るスペースは2段になってて、我々15人様ご一行は、1階に12人が、2階に3人が割り振られた。もちろん他のお客さんもいる。1つの布団に2人ずつなので、ギューギューになりながら寝た。それでも宿側は「いつもよりスペースあるのよ」的な対応。着替えもままならない状態で、私はトイレで着替えさせてもらう。
汗をかいたものから翌日のウェアへ。起きてそのまま行けるように。
そして20時頃就寝。

R0022144
なかなか寝られなかったけど、ウトウトし始めたら、今度はなんだか暑くて苦しくなってきた。貧血のような息苦しさや目眩が…。足が痺れるような感覚に「そうだ、高機能タイツ履いたままだ」ということを思い出す。そういえば(血行が悪くなる可能性があるから就寝時は脱いで下さい)と注意書きがあったんだ。
ヤバイ血が止まる、と思い、暗闇の中フラフラしながら布団の中でタイツを脱ぎ、ハーフパンツに履き替える。
(フフ…よもや私が布団の中で着替えてるとは誰も思うまい)
しばらく治ったかのようだったけど、やっぱり胃がムカムカ気持ち悪く、貧血みたいに暑いのに冷や汗が出るような感覚が襲ってきた。

今思うと、高山病になってたらしい。
ガバッと起きてトイレへ立つ。
この起き方がまた悪かったらしく、ひどい目眩が襲ってきた。トイレは外。外は真冬くらい寒くて風が強いけど、もうかまってられない気分で目がチカチカしながらトイレを済ます。
そうすると少し具合も良くなってきて、吐きそうな感覚はおさまってきた。

そっと布団に戻り、ゆっくりした深呼吸を意識しながら、じっとしていた。
徐々に目眩もおさまってきて知らないうちに就寝していたが、この時ばかりは「自分ヤバイ」と思ったし、富士登山の中で一番苦しかった瞬間かもしれない。

後から聞くと、数人が就寝時に同じように高山病(酸欠)になってたらしく、みんな苦しい思いをしたそうだ。
なんでも、就寝時は無意識なので、普段と同じ浅い呼吸になって高山病を発症しやすいそう。
恐ろしいゼ、高山病!

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富士山に挑戦:1 須走ルート [5合目ー新6合目ー本6合目]

富士山へ登ってきました!
と言っても、もう2ヶ月余り経ってしまいました。
自分にとっては情報量が多くて整理しきれなく、今に…(笑)。
4回に分けてアップしようと思います。全部長いです。自分記録なので…許して。

[2012年8/10(金)]
AM7:00 渋谷に集合。マイクロバス貸切で出発!
ドキドキしてるんやら、なんやら分からんまま、バス中で寝て体力温存しようと思うが寝れず。
AM9:00頃 御殿場駅で関西方面からの仲間が乗ってきて合流。

<5合目>
↓ AM9:45 須走ルート5合目の駐車場到着。
なんじゃこらぁ。霧の中じゃないかぁー。雨だけはカンベンだよぉー。富士山の姿も見えず。

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↓ バス前面に「(有)さるやまハゲの助ワンゲル部」の表示。笑ける。

R0021878
↓ 山荘(茶屋)が2軒。外でも中でも食事できる場所が。
もう降りてくる人もいて、疲労困憊具合を見るにつけ、ドキドキ。
自信が無い私は、奮い立つ、というより「なるべく平穏に過ぎますように…」みたいな祈りにも似た気持ち。w

 

R0021903
↓ 東富士山荘で名物のきのこうどんを食べる。炭水化物で即戦力エネルギーをつけるんだー。
もうここ5合目で標高が約2000mあるので、地上より空気は薄い。体を慣らす意味でも1時間ほど休憩。ちなみに息苦しさは全く感じない。

R0021894

↓ もうトイレが有料(200円)だった。食事利用の人はタダ。ここでトイレを済ませておくの、必須。

R0021900
↓ 小4〜50歳代まで、総勢15名の大所帯での出発。
輪になって準備体操をして「エイエイオー!」
「さー行きますか!」と歩き出す。
でも、富士登山が始まるゾ! という実感は実際あまり無いモンだね。

R0021905_2

↓11:20頃 歩き出し。階段かよオイ! 階段がゆるやかなのが高山を配慮してる感じがする。神社があったので登山の無事をお祈りする。
歩き始めはTシャツ&薄手のパーカー。

R0021911
↓ 早く歩くと高山病になるというので、話をしながらゆっくり、ゆっくり。でもやっぱり息ははずむ。道は溶岩ぽいけど、樹が生えてて普通の登山みたい。

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↓ 樹がうねって生えてた。風がよっぽど強いんだろか。

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↓ 途中、なんか知らんがいろんな植物が咲いてた。

R0021948

↓ レンゲみたいな花。花を見つけてはカメラ構えて立ち止まるのが、少し休憩になる。

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↓ 両脇が土の壁になっている場所も。ハッキリと地層が見えておもしろい。
もう普通の登山と同じくらい汗かいてハァハァ言ってる自分。パーカー脱いでTシャツ1枚に。

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↓ 視界が開ける場所に出たら、富士山が頂上の方まで見えた!
思わず歓声が上がる!
…てか、あの頂上までオレら歩いて行くんだよね…? 気が遠くなる。

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↓ 拾った鈴を鳴らして皆を励ましてくれたPくん。鈴でマジ元気でたわー。ありがと!

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↓ 長い…休憩所はまだか…と思っていた所、行く先(右手)に何か赤い物がひるがえってるのを発見。

 

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↓ あれは鯉のぼり? あそこが山小屋!? ちょっとだけ元気が出てくる。

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↓ 休憩所が見えたとたん、虫を撮る余裕も。

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↓ なんたってもうすぐ休憩なんだし。

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↓ ああ、キレイだねぇー。

R0022000
<新6合目> 2450m 13:25「長田山荘」到着
やった! やっぱり新6合目だった! 赤い鯉のぼりが右手に。
鳥居が見えると「休憩だ!」と思ってホッとする。

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↓ 新6合目の長田山荘。なんだかんだで5合目から2時間かかってる。地図では1時間半なので、随分とかかってしまった。

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↓ カロリーメイトの袋がふくらんでる。もう空気が薄いのかぁ。あまり感じないけど、普通に登山の疲労はある。が、スローペースなので思ったより辛くない。
そしてカロリーメイトを食べる。気分悪くならない限り、エネルギー補給のためどんどん食べる。

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↓ 14:00頃 新6合目を出発。
ここからどんどん写真を撮る枚数が少なくなる私。ちょっとづつ余裕が無くなってるんだな。

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↓ 息と足を合わせ、地道に歩を進める。
ふと見上げると、イスの背が並んでるのが見える。
おお〜! 次の休憩所か!

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↓ ふと振り返ると、雲がそこまでせまって這い上がってくる。

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↓ 高い樹はなくなっている。

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<本6合目>2700m 14:50「瀬戸館」到着
瀬戸館に到着! まだ6合目? 6合目だけで2つも作らないでほしーわ。

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↓ なんか見た事も無い花が咲いてる。
もう空気が薄いのをさすがに感じてきた。
筋肉疲労ではないしんどさを感じてくる。座り込んで休憩。でもまだバテてない。
涼しいのでパーカーを着る。

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15:05頃 本6合目 出発。

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2012/08/10

明日は富士山!

いよいよ明日!富士登山です!

この曲が頭に流れます。「電気グルーヴ 富士山」

これまで、あまりの体力の自信の無さから、4月の散歩から始め、最後10日間はジムで頑張った。
今までの登山の様子からも、自分は人より体力が劣ってるのは明らかで、マイナスとは言え、せめてゼロに近づけておかないと仲間に迷惑がかかる、と思って。
ジムでは「ヨガ(1時間) + マシン(30分〜1時間 ) + お風呂」。
マシンは、筋トレを15分くらいと、後は心拍数を上げるステップ的なものをなるべく長く続けられるように日々積み重ね。
付け焼き刃とは分かってても、やらないよりかはマシだろうと。
心拍数たまに160越えとか。リアルに滝汗。呼吸もリズムを付けながら、5分おきに水分補給。もちろん脂肪燃焼系のVAAM。
くじけそうになるのを「一歩でも前に進め、自分!」と言い聞かせて続ける。気持ちだけはアスリート! ひえ〜! ストイック〜! こんなのは久々か。いや、初めてか?
いやーしんどかった!
お風呂も、水風呂と暖かいのを交互に入って、末端まで血管が広がるように体質改善に励んだよ。少しでもたくさん酸素を運んでもらう循環器系になるために。
だって、高山病コワイもん! 富士山、空気薄いしー!

ジム行ったのは、体力作りが目的だけど、少しでも体重減らしておこう、という思惑もあった。
だって2kg減ったら、大きなペットボトル1本かつがなくてイイ、ってことだよ。
山登りであまりにも自分がバテるから、人より体が重いのがいけないんだろう、と。昔から、妹に「アンパンマン」と言われてきたポッチャリ型の私だけど、最近は「スギちゃん見たらお姉ちゃん思い出す」とまで言われるようになってたので。ま、それは別に意味でヤバイ感じもするけど。

そして、体重計に乗るついでに、血圧も計るようになった。
そこで気付いたのが、私、モロ低血圧…?
これ↓ 血圧計に貼ってある表の写メ。

Dsc_0971私の血圧、だいたい上が100〜110代、下が50代。
この表にないよー。
しかもその低い数値、この10日間変わらず。
激しい運動をした後でも、脈拍数は早くなってるけど、血圧は変わらず。

あぁ〜〜〜…低血圧って、心臓のポンプ力が弱くて、体の隅々まで酸素を送れないってコトでしょう〜〜〜?
…今までの登山で人よりゼーゼー言っててバテが早かったのは、そしてあんなに汗をかいたのは、「低血圧」のせいだったのかぁー…! 自分の体のバカバカバカ!
そう言えば、今年に入ってから、低血糖というか脳貧血のように軽い運動後に気を失ったこともあったし、思い起こせば、中一の時にも合唱の練習で声を出しすぎて(w)倒れてる。あと、20歳の頃も、朝の電車の中で意識を失ったことがある。ハワイの4000m級高山に車で登った時も、半分意識を失っている。
あぁ、私、低血圧だったんだ…。
登山に向かない体だ…。ショボン…。ましてや富士山は空気薄いのに…。

どうすりゃいいって、もう下半身鍛えて、足に行った血液を戻す筋肉を作るしかないんだから。
生活習慣を変えて、体質改善するしかないんだから。
ヒジキ、肉や魚、ブロッコリー、ナス、キャベツ…低血圧にイイってものもなるべく食べた。
ステップもマシンも頑張った。

お風呂上がりは毎回めまいがして、つかまり立ちをしないと倒れそうなので、「もし富士山でこうなったら‥」というシュミレーションを密かにしてみたりもした。
フーッと大きく息を吐いて、スーッと大きく吸う。その息を2秒ほど止めて胸に圧力をかけて、ゆっくり吐く。
今日、お風呂上がりにめまいがしたのでそれを実行してたら、とうとう白髪のおばあさんから「大丈夫ですか? 座った方が良いですよ。」と心配されてしまった。
「ありがとうございます」と返すものの、おばあさんの顔が見えないくらい、視界はザラついているんだけど。

まぁこんな調子で、明日は朝5時起きなのに、もう1:30すぎ!
やれやれ、どうなることやら。
お天気だけには恵まれたい! 八合目まで行けてご来光見れたら本望です。
けど、その時点でめまいが大丈夫だったら、どんだけしんどくても頂上に行く! 絶対行く!

なぜわざわざこんなにしんどい思いをしに行くのか、もう全然分からないけど、後に引けないのだけは分かってる。
ならば最善を尽くすしかないだろう。
え? おっちゃんよォ…(by ジョー)

頑張ってきます!!
(ホントはメチャクチャ不安だけどネッ♪)

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2012/08/09

プレ富士山 5:蓼科山(7月21日〜22日)

さあ、いよいよ富士山前の最後の登山!
高山の標高に馴れるということと、山小屋に1泊でご来光を見る、という富士山スケジュールを模した1泊2日で、信州の蓼科山に決定。

私はキンチョーしていた。
まず、山小屋泊。
良いウワサを聞いたことがない。せまい場所に何人か一緒に1枚の布団にされる、とか、布団が汗臭い、とか、水は使えないからお風呂ナシはもちろん歯も磨けない、とか、ゴハンもカレーがちょっとだけ、とかとか。
雨露をしのいで横になれる仮眠所、という認識なんだから当たり前なんだけど、「知らないオジサンが横で思いっきり寝返りうったらどうしよう…」と身震い。

それと標高。
山頂2,530mというからには、相当登らなきゃいけない。登りにめっきり弱く、今までビリッケツの私は、またもや仲間に迷惑をかけるだろうなぁー…という気の重さ。
ワンゲル部の隊長は「登山はそういうモンだから、みんなでゆっくり行けば良いですよ」と言ってくれたけど…不安。登りきれるだろうか。

事前に隊長に案内してもらったサイトで、写真を見ながら登山シュミレーション。
写真を見てると、頂上付近は岩場の段差がスゴそう。今までは山スカートで済ませてたけど、これはズボンがいるな。
山用のショートパンツを買った。

それとずっと気になってた、山ガールがこぞって履いてるタイツ。X字にラインが入ったやつ。
あれは“高機能タイツ”とか言うらしく、テーピングの要領で筋肉を吊り上げて補強してくれ、登り下りが楽になるとのこと。
買うなら、富士登山を前にこの蓼科から試したい。
値段を調べたら10,000円前後もする。えーっ うそーっ 高ーいっ! でも評判はすこぶる良い。きっと私のような筋力の無い者はあった方が良いに違いない。すーんごく迷ったけど、定評のあるワコールのCW-Xを、エイッ! と思い切ってポチッ。

そして雨具。
天気が思わしくなかったけど、今持ってるモノで足りるのか、試してみたかった。
高尾山前に買ったけど使ってなかったTHE NORTH FACEの撥水素材ソフトシェルに、防水スプレー。元々もってた普通のカッパ(上下で3,000円くらい)のズボンにも防水スプレー。この上下で行けるものかどうか。
ザックカバーと、スパッツ(足下に被せるゲイター)は買った。

化繊の軍手と、銀色のシート(非常時に体温保つヤツ)も買った。
1泊するってことは靴下がもうひとついるじゃないか。靴に合う専用のやつを買った。
ストック、今まで1本あって楽だったな。よし、2本にして4本足で安定感を計ろう。買った。

…で、今までいくら費やしたんだよ…計算がコワイ。
けど、こうやって道具が少しずつ揃っていくのも楽しいもんだ。

前置きが長くなったけど、こんな感じで、今回は大人8人でいざ蓼科山へ。

↓ 新宿7:00発のスーパーあずさで茅野へ。茅野から路線バス1時間。窓の外では雨が…ヤバイなぁ。登山口に着く前に、バスの中で雨具を装着。
ちなみに高機能タイツは、家で履いた途端に足が軽くなるような気がした。

R0021118
↓ バス停下車すぐの「女神茶屋」前で雨用に装備を整えて、出発前の記念撮影。
「なんか我々、山っぽくてカッコイイじゃないですかー」なんて笑う。高尾山から装備だけは成長したモンだ。

R0013396
↓ 11:00頃。登り始めは低い笹の道。傾斜はゆるいけど、すごくぬかるんでて歩きにくい。防水スプレーした上着が、雨を玉のように弾いてて嬉しい。

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↓ そのうち樹が出てきて、傾斜がキツクなってきた。雨もシトシトやむ気配無し。うー、しんどいなぁー。

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↓ だいぶん岩を登って疲れた頃、ちょっとした広場に出たので、ザックを降ろしてお昼休憩。髪は雨と汗でお風呂上がりほど濡れている。カッパも内側からの汗で(?)濡れている気配。

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↓ スコーンの包みが膨らんでる! 気圧が低いんだなー。もう空気が薄いのか。

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↓ 隊長が豚汁をつくってくれた! この為に水と材料を背負ってきてくれたのか…感激!
雨で知らず知らず体が冷えてたんだね、暖かい味噌あじがとてもとても美味しくて、生き返る気がしたんだよ。またやる気も出たってモンだよ。ありがとう、隊長!

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↓ 小一時間ほどゆっくりしてから、再出発。でかい岩の登りが続く。

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↓ 手を使ってよじ登るような所もたくさん。ストックは危ないのでザックへしまう。

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↓ 岩が無い所は、こんな大きな水たまりも。ゴアテックスの靴で良かったー。(コロンビアなのでオムニテックだけど)

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↓ もうこの辺は雨が本降りで寒くなってきた。着てても着てなくても変わらないんじゃないか、くらいのビショ濡れ状態になってきてツライ。どこでもドアがあったらお家へ帰りたい。というか、屋根のある暖かい地上へ帰りたい。空気も薄いのか、息もゼーゼー、空気も冷えて、かなりしんどい!
おまけにコンタクトにゴミが入って取れなくなって、痛い痛いと、かなり立ち止まってしまった。雨に打たれながら休憩して体温が下がるのは、生命の危機をうっすら感じる。なるべく早く山小屋へ行かなきゃ…と思う。

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↓ 「縞枯れ現象だよ!」と声をかけられるものの、心の中で「そうだねぇー…」と思うだけ。それくらい疲れてる。とにかく地道に先へ進まなきゃ。岩をハデに登り続けるのは、すんごく疲れる。腿が上がらなくなってくる。(というのは私くらいで、若い皆は楽しく登ってたかもしれないけど)

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↓ 縞枯れが終わると、いきなり樹がなくなって岩ばかり積み上げたような場所に出る。あ!「山頂←」ってペンキで書いてある! ワ〜ッ! 先は見えたゾ! この表示に元気づけられる!!

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↓ 大きな岩を、トットット…と渡るのは、アスレチック感覚でなかなか楽しい。息が上がらない程度の登りだからか。先ほどまでの登りと気持ちが全然違ってウキウキしてくる。
行く先に、目指す山小屋が見える。「わーい!」

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↓ 山小屋チェックインはあとにして、すぐそこの山頂を目指す。
山頂に立つ人が霧の中からうっすら見えてくる。歓声が聞こえてくる。あそこまで行けば…!

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↓ 山頂には先に着いた仲間が待っていた。雨に打たれてみんな疲労困憊。それだけに頑張って登ってきた頂上は嬉しい!
みんなで「大成功!」のポーズ。イエーイ!!

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↓ 周りを見渡すと岩ばかり。月面かどこかみたい。

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↓ 蓼科山頂ヒュッテにチェックイン。17:00頃。みんなビショ濡れなので、着替えてから中に入って下さい、と言われ、まず倉庫的なところへ。
乾いた服に着替えるというのは、こんなにもイイものなのかぁ。ふんわりと安心感に包まれる。
と同時に、下着から靴の中まですべて濡れていることに気付く。ザックカバーもあの雨には耐えられなかったらしく、ザックの中まで濡れている。着替えやタオルはビニール袋に入れてきたので助かった。ザックの中まで雨対策はするべきだな。カメラはもう水にやられてヤバイかもしれない。
濡れたものは、スキーの乾燥室のようにストーブを焚いた倉庫に吊るさせてくれた。

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↓ トイレは200円。水場はその横にあった。歯磨きと顔は洗わせてもらった。

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↓ 着替えるとすぐに夕食。体が冷えて寒い。山頂だから、ただでさえ気温が低いのに、セーターを着ててもカゼをひきそう。

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↓ 夕食にハンバーグとは!全く期待してなかったので超嬉しいー! 野菜もたっぷり! お味噌汁とゴハンはおかわり自由。R0021220
↓ 夕食後、雨が上がって雲が切れてきたので、外へ出てみたが、夕日は見られなかった。写真は八ヶ岳の頭の方。
部屋へ戻って皆でワイン。19:30頃「そろそろ電気消したいので…」と宿の人に言われ、就寝へ。節電、節電。

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↓ 寝床は屋根裏部屋に男女とも一緒になって一部屋。ふとんが思ったよりフカフカで暖かく、嬉しかった。1人1布団あったし。そして私ら団体で片側を埋めてしまったので、奥と手前で男女を分けることもできた。向かい側も“男性は手前”“女性は奥”のルールになってたっぽく、イヤな思いはしなかった。
消灯が早くてなかなか寝付けず、そのうち聞こえてきた寝息が人それぞれの音色で、それが重なるもんだからなんか笑いそうになった。何度も起きたけど、ゆっくり休めた。
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↓ 翌朝4:00頃、向かいの人たちが起き始めたので自然に目覚める。
4:30過ぎにセーターを着て暖かくして外へ出ると、日が登り始めた。空気は冷え冷え。

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↓ みるみるうちに色が変わる。

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↓ 雲に光が反射して、えも言われぬ色になってる。

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↓ 神様の光のように、光が降り注ぎ、素晴らしいご来光となった。

R0021308↓ その時のご来光の動画。スケール感を感じでもらえるでしょーか。

↓ 朝ゴハン。しっかりしてて嬉しい。
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↓ 山頂で蓼科山のバッヂをゲット。

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↓ さて、山小屋を出て下り。
いきなり岩を激しく下りる。手をつき、一旦座っておしりを降ろしてからでないと、足を下ろせないくらい急。
行く先の緑の中に、次の目的地、蓼科山荘が見えている。

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↓ 軍手とタイツがなかったら擦り傷だらけだったかも。
岩の隙間に靴が挟まって抜けなくなったりした。
「あぁ、猿飛佐助だったらナァ〜」
ピョン、ピョン、ピョン、と岩を飛ぶイメージだけが先を行く。

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↓ 鎖場もあった。足首捻りそう。

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↓ 蓼科山荘へ着いた。大変だったけど以外にすぐで、岩場を下るのはとても楽しかった。
暑くなって半袖+シャツになる。

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↓ ここからは、林の中の階段っぽい道。ガレやザレが多い。

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↓ そのうち笹の道へ。なんだか下りてきたなー、という実感。

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↓ 鳥居をくぐった! 駐車場がある。わーい! 終わりか! 下りは早かったなぁー。

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↓ と、思うものの、実はロープウェーまでまだ道があった。
起伏の少ない笹の道をずっと行く。

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↓ やっとロープウェー乗り場まで来た!
嬉しさで「幸せの鐘」を鳴らす。あがってま〜す!

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↓ 女神湖が遠くに開けて見える。「無事に下りてきたね〜!」みんなで記念撮影。

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↓ ロープウェーでさらに下へ。脇道を登ってくる登山者も見かける。ゴンドラ乗っちゃえば良いのにー。

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↓ ロープウェーを下りた所にあるホテルで、日帰り入浴をさせてもらう。暖まるって、なんて素晴らしいことなんだ! 生き返るわー。
そこで食事をし、ソフトクリームを食べて、新宿行きの高速バスへ。

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↓ 帰って靴を見たら、ドッロドロに汚れてた。よく頑張ったね、靴。

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蓼科山へ登ってみて。
山小屋が、意外に食事も布団も良くて、満足だった。
悪い想像はしておくもんだなぁ。

登りの雨は本当に辛かった。傾斜もキツかったー。
自分が用意した雨具上下は用をなさなかった。あれじゃ本格的な雨はダメだ。
世の中にゴアテックス素材ができる前は、森林限界があるような高山で雨が降ることは、ほとんど遭難を意味したらしく、昔は簡単に死者が出たそうだ。
今は良い雨具と下着があるので、体温の温存ができるらしい。装備、大切。
透湿防水の良い雨具を買わなきゃな、と思う。

一方、あんなにキツイ傾斜の岩場を、カンカン照りで登らなきゃいけなかったら、それはそれでバテバテでキツかったに違いなく、雨で涼しかったのがまだ良かったのかもしれない。
ともあれ、あの岩場の登りは、私には辛かったー。空気が薄いのもあったのかも。ま、ゆっくりだと行けるんだけど。表示のたぶん2倍は時間がかかりそう。

前回の武甲山みたいなエネルギー切れが怖くて、機会があったらオニギリにカロリーメイトに飴にウィダーインゼリー…食べ続けていた私。
山から下りてきたら2kg増えていた…Oh! No!

それにしても蓼科山っていうのは、「笹」「樹」「縞枯れ」「岩」と、エリアがはっきりしていて、景色が変わって行くのがとても良かった。
樹々も東京近郊の山には無さそうな感じで、信州の山の美しさを感じた。岩もカッコ良かったし。
ご来光もとても美しかった。
総じて、良い会だったなぁー、と。

ふと思う。何のために山に行くのか、と。
もしかして、大袈裟に言えば「生還しに」行ってるのかもしれない。一度死にに行って、ちゃんと生きて帰ってくる。ということ。
そして「生物として、自分はどのくらいの能力の個体か」ということを探っている。それは、だいたい分かってきた。ダメな方向に(涙)。

さて、ほぼ2週間後は富士山だ!
いよいよ…だけど、私は行くのか? まだまだ半信半疑!
まずは皆に近づくためにトレーニングかな。

<蓼科山データ>
山頂 標高:2,530m
登山口 女神茶屋 標高:1,730m
ロープウェー乗り場 標高:1830m
登り 標高差:800m
下り 標高差:700m

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プレ富士山 4:武甲山(7月14日)

さて、いくつか山にも登って、そろそろ「他の山はどんなだろう?」と興味がわいてきた。
山はそれぞれに全然違う表情があり、ましてや季節や天候で全く変わるんだね。
私には「富士登山」という大きな目標もあるし(半信半疑だけど)、なるべく色んな山に登っておきたいという気持ちがあった。
そんな時、さるハゲ ワンゲル部(笑)の有志から、秩父「武甲山」へのお誘いが。
聞けば、武甲山は駅から遠くバスなども無いため、車で登山口まで行かなきゃいけないが、仲間が車を出してくれると言う。
ということで、今回は大人3人で武甲山へ。
しかし「武甲山」ってずいぶん男らしい名前だなぁー。

↓ 楽しいドライブも終わりに近づき、武甲山が見えてくるものの、ものすごく雲の中…!(汗)
それもそのはず、前日の夜は注意報が出るくらいの激しい土砂降りで、私は雨の音がうるさくて眠れなかったほど(緊張もあったけど)。登山口まで行って、ムリそうだったらやめとこう、という話に。

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↓ 登山口近くにはたくさんの工場が。石灰工場らしい。

R0020873↓ ガッチャンガッチャン音がしてる。なんかカッコイーなぁー。

R0020881↓ 道まで石灰で真っ白ー。武甲山の山肌を削って石灰を採ってるらしい。

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↓ 登山口の生川。駐車場になっている。鳥居があり1丁目の表示が。山頂は52丁目。

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↓ 痩せっぽっちの犬みたいな、奇妙な狛犬。苔でもわかるように、湿気がすごい。

R0021062↓ 登山道の看板が。表参道コースを行く。(拡大表示できます)

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↓ ン…? 見逃せないーっ! このゆるキャラはナニ!? この無骨な男らしい印象の武甲山を、ブコーさんにしてしまうなんてヒザカックン。目が、目があぁぁーーっ!キラキラしててイラっとするー!! 1周半して……ス・キ♡ 気になるア・イ・ツ♡

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↓ 前日土砂降りだった割には、土がぬかるんでないので、入山する事に。水ハケがいいらしい。
下山してきた男の人が「滑るので気をつけて」と言って去って行った。装備もきちんとしたガタイの良い男性が、泥だらけになってビッコを引いている…。きっと転んだんだな。一瞬ゾッとするが進む。
最初の方は、イケスや民家が横にあるような場所。

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↓ この辺から本格的に山へ入る。体感湿度100%。無風なのがツライ。暑い。じっとしてても汗が出る。

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↓ 小さな吊り橋のようなものも。

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↓ 不動滝。武甲山の見所はこれオンリーらしい。あとは黙々と林道ばかりで眺めが開ける所もない。序盤なはずだけど、なぜかもう疲れてる、私。

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↓ 橋があるが、これはまだまだ下の方。これ以上は特に何もない。

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↓ 20丁目まで来て、やっと「御嶽神社参道」の碑が。もうこの辺りから、私はバテ始める。

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↓ ずっと杉林の登りが続く。
それにしてもしんどい。汗が尋常じゃないくらい出て、てぬぐいでは足りなくなった。タオルを借りるが、それもすぐグッショリ。
胃が気持ち悪くなり、視界も心持ちフワフワするようで、力が出ない。もう進めないかも…という気持ちに何度もなった。息がすぐ上がり、バテバテで何度も何度も立ち止まる。仲間が「いつでも引き返して大丈夫だよ」と言ってくれるのが救いで、「なら行ける所まで」という気持ちで、少しでも先へと進む。
オマケに、ハチやウシアブに追われてペースを乱される。スズメバチ? 頼むよ、コワイんだよ。ウシじゃねーんだよ、間違えんなぁ!(ゼーゼー)

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↓ 「富士山はこんなモンじゃないんだ、もっと大変なんだから…!」と皆で励まし合いながら、汗だくになって進む。相変わらず風はない。湿気がスゴイ。
水分補給はしょっちゅうしていたけど、途中、キャラメルとカロリーメイトを食べたら、なんとなく元気とやる気が出てきた。1粒300mは本当だ! 私は単にエネルギー不足だったのか? そう言えば朝5:00にパン食べてから何も食べてない。(その時点で12:00前くらい) 脂肪ならいっぱい蓄えてるのに…皮下脂肪を使ってくれよ、体よぉー(泣)。
雷に打たれたような大きな株があったので一休み。

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↓ と、目の前に広場が開けて「ここまできたね。あと60分」の看板が。
うわーーい! 中休みまで来たんだーー!

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↓ 「大杉の広場」は標高1000m。ここまで来られれば本望、くらいの気持ちで登ってたので、たどり着いてとても嬉しいけど、山頂までまだ半分あるかと思うと…ゾッ。
けど、日が差してきて気分も明るくなってきた。太陽、大事だわー。けど、あまり強く照らさないで。暑いから。

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↓ これが大杉。カッコイーー! 枝が他の杉とは違うよ。

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↓ 大杉のふもとで“ブコーさん”になってみる3人。お面を作って持ってきた仲間に乾杯だ!

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↓ ここから上は、岩も多くなってくる。

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↓ よく見ると白い。触ってみると粉っぽい。…石灰岩かぁ! 石灰岩ゴロゴロで、荒々しく男らしい武甲山に登れた喜びも増してくる。

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↓ 「武甲山頂」の矢印が見えた! あぁ…もうすぐ! 頑張れ、自分! 一足一足が重いゾ。

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↓ 道ばたに転がる看板。いきなり、峰の向こう辺りから「ババババーン!」と爆発音。ビックリして「なに? なに?」と顔を見合わす。あとから、石灰採掘のための発破だったと知る。発破って…! ホント無骨な山だわー。オモシロイ。

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↓ やっとついた! 御嶽神社! なんか人気もなく、さびれてる…。茶屋もなく寂しい雰囲気。

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↓ 駐車場近くにいた狛犬と同じ種族だろ、キミ。

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↓ 神社の裏あたりから、第一展望所への道が。もう登りたくないけど、短いから許す。

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↓ ここが山頂か。誰もいない。ガスってて何も見えない。
晴れてたら景色も良いらしく、目下に採掘場が開けてて、ブルドーザーが行き来する様子が上から見られるらしい。今は音だけがガチャガチャ聞こえる。見たかったー。

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↓ イエーイ! 山頂で“ブコーさん”ポーズ♪

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↓ 辺りはトンボだらけ。(クリックで拡大できます。ゴミみたいなのがすべてトンボ)

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↓ ホタルも足下に。

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↓ 頂上は休む感じの所も無いので、神社付近でおにぎりを食べてすぐ出発。
下り始めはカワイイ森の小径。なんだかガーリーな気分に♪

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↓ ホタルブクロがたくさん咲いてた。

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↓ 野いちごも。

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↓ また杉林に入り、後は延々杉林。下りは長かった。こんなに登ったっけ? と疑問に思うくらい下った気がした。

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↓ 地図にある持山寺跡に行ってみたら、ポツンと苔むした碑があるのみ。

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↓ これ読んだら、ここで和尚が首切られてんじゃん! カキット カキットーッ!(怖)

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↓ そんなこんなで無事下界へ。下から眺める武甲山は、やっぱり男らしい姿だ。白く見えるのは、削られた山肌だけど。

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↓ いつまでも頂上が曇ってた。私ら、さっきまであの雲の所に居たんだねぇー。ひゃぁー。

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武甲山へ登ってみて。
何と言っても、自分のバテっぷりには驚いた。登りが、表示で2時間10分のところ、4時間ほどかかってしまって、仲間に迷惑をかけてしまった。
前日の激しい雨で中止になると思ってた節もあり、ほとんど寝てなかったのと、食事をしてから6時間は経過しててエネルギー切れだったこと、極端な湿気と無風、軽い車酔いもあってか、気分が悪くなり、初の「断念」になるかと何度も思った。
これからは登る前に炭水化物を取ろう。炭水化物はすぐエネルギーに変わるというので。
あとトイレを済ませるとか、ちゃんと寝るとか、自分の体調管理は結構大事だな、と思った。
私みたいな体力の無い人は特に。

あと、断念しそうな時に救われたのは、やはり仲間の明るさ。仲間がいなければ、早々に断念してただろうな。仲間に感謝☆

そして、私は登りがやっぱり弱い。仲間は下りが苦手とのこと。自分の登りの弱さを克服できないか考えるが、トレーニングするしか無いな、とか思う。

蜂や虻も多く、マークされて怖かった。立ち止まれないので、ペースを乱されてよけい苦しかった。虫除けなどは持参し、虫の好むような匂い(シャンプーなど)や色(黒?)も気をつけようと思った。

↓ あまりに苦しかったので、別件で妹へ宛てた手紙の絵がこんなになってた。

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さあ、次はいよいよ信州の山だ。キンチョーするなぁー。

<武甲山データ>
山頂 標高:1,304 m
登山口 標高:518m
登り下り共 標高差:786m

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